当院で行っている検査
当院では、泌尿器に関するものを中心としたさまざまな検査を実施しております。早期発見・早期治療を行うことで、泌尿器がんをはじめとする病気の重症化を防ぎ、早期回復につながることもあります。
泌尿器系の病気は、自覚症状のあらわれにくいものも数多く存在します。少しでも気になる症状のある方は、早めに検査を受けることをおすすめします。
前立腺がんPSA検査
「PSA(前立腺特異抗原)」といわれる、前立腺の上皮細胞から分泌されるたんぱくを調べる血液検査です。特に前立腺がんの検査に用いられます。
がん細胞は多量のPSAを血中に放出する作用があるので、PSA値が高い場合は、がんの存在を疑うことになります。基準値を超える高い数値が出た場合は、必要に応じて「前立腺生検」を受けていただき、がんの確定診断を行うこともあります。
※当院で前立腺生検を行っています。
膀胱鏡検査
尿道の中に内視鏡を入れ、尿道や膀胱の炎症・腫瘍をみる検査です。異常があれば、検査中にモニター越しで確認することができます。その他にも膀胱結石や尿道狭窄の診断にも用いられています。
一般的な膀胱鏡検査は、尿道が短くまっすぐな女性はほとんど苦痛を感じないのに対し、尿道が長く曲がっている男性にとっては苦痛を感じる検査です。当院では、やわらかくて刺激が少ない「軟性膀胱鏡」を使用し、少しでも苦痛の少ない検査に努めています。また、NBI(狭帯域光観察)システムを導入し、見つけにくい種類のがんの発見も容易にできるようにしています。
通常、検査自体は5分ほどで終了します。
CT検査
X線装置とコンピューターを組み合わせた「コンピューター断層撮影装置」を使った検査です。X線を回転しながら照射し、体の横断面を撮影することで、各方向からの画像をコンピューター処理して出すことが可能です。
泌尿器科では、腎臓がんや膀胱がんをはじめ、腎・尿管結石の診断や経過観察などに使用します。検査の直前の食事は控えていただきますが、水分はとっていただいて構いません。
超音波検査
調べたい臓器に超音波を当て、返ってくるエコーを画像にうつしだす検査です。泌尿器科では、腎・尿管・膀胱結石や前立腺肥大症が疑われる場合に行います。
患者さんの負担が少なく、簡単に行うことができる検査です。ただし、膀胱を観察する場合は、膀胱の中に200ccくらいの尿がたまっている必要があります。