当院非常勤三木医師BS朝日出演について
元号が令和になった本年、1年目もあっという間に師走となりました。
皆様お元気でお過ごしでしょうか。
これから寒さが厳しくなって行く時期です。
体を温め、マスク着用、乾燥対策を心がけ風邪の予防をしましょう。
さて、今回は膀胱癌の治療についての記事をご紹介したいと思います。↓下記
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先日、こんな患者さんがいました。
排尿時に痛みを伴わない血尿があるという症状で患者さんが受診されました。
受診時に、血尿はすでになくなっていましたが、医師の判断で即日、膀胱鏡検査をすることになりました。 膀胱内を観察、特殊機能で血管をよく分かるように映してみる(NBI機能)と、小さな腫瘍が見つかりました。
この膀胱腫瘍は膀胱癌である可能性があるため、提携先の慈恵医大柏病院へ紹介いたしました。
後日、慈恵医大柏病院で膀胱癌と断定され、すぐに内視鏡手術を施行し、治癒できたとの報告をいただきました。
これも、患者さんが異変を感じすぐに受診してくださったこと、即日に膀胱鏡ができたこと、他院との連携を迅速に図れたことなどによって、早期発見、早期治療ができたのが幸いしたのだと思います。
膀胱癌の最初の症状で最も多いのが、痛みのない血尿です。 膀胱癌の診断のためには、尿検査、超音波検査、CT検査、膀胱鏡などの検査をします。 膀胱鏡は最も重要な検査で、膀胱の中を内視鏡で観察します。
患者さんからよく、膀胱鏡検査の痛みについて質問を受けるのですが、尿道口から局所麻酔をし、細く柔軟性のある最新の軟性膀胱鏡を用いるので、それほど痛みを訴える患者さんはおりません。また、検査後も特に麻酔の影響が残ることもないので、体への侵襲も少なく、安全な検査となっていますので、ご安心ください。 当院では、検査は予約の方優先で行なっていますが、即日行うことができますのでご相談ください。
一般的に、 膀胱癌は、男性の方、特に喫煙者の方に多いと言われています。その差は女性の3倍、喫煙者は非喫煙者の2~3倍の発生率といわれています。また、染料を扱う職業に多く発症することが分かっています。
膀胱癌の80%は膀胱粘膜のできる早期癌で、転移をおこしにくく、内視鏡で切除できます。 手術は下半身麻酔で行い、手術時間は約1〜2時間です。早期に発見されれば、低侵襲で治療を行うことができます。
しかし残りの20%は、膀胱粘膜だけにとどまらずそれ以上に広がる浸潤性膀胱癌で、内視鏡では完全に切除できないため、膀胱全摘術が必要になってしまいます。膀胱全摘は、膀胱の代わりに回腸導管や新膀胱などの尿の出口を作るため、全身麻酔で行い、手術時間も6-8時間の大手術となります。
膀胱全摘は、合併症も多く難易度の高い手術とされているため、腹腔鏡手術など低侵襲な術式を実施し、 手術実績もある病院での治療を推奨します。
当院と提携のある慈恵医大附属柏病院は、年間約40件の腹腔鏡下膀胱全摘を行っており、膀胱癌治療では、国内でもトップクラスの質と件数を誇っています。
今回、 当院でも外来診療をしております泌尿器科診療部長の三木淳医師ががテレビに出演されます!
生活の質を落とさない治療を目指した、腹腔鏡下膀胱全摘術、ならびに新膀胱造設術についてお話しされるようです。
12月15日(日)21時〜
BS朝日で放送されます!!是非ご覧下さい!!↓↓↓