クリニックにおけるがん診療2/院長 岸本幸一
2022.09.15更新
泌尿器科がんで最も多い、前立腺がん。
当院においての前立腺がんの状況についてまとめてみました。
2018年5月から2022年1月までの3年9か月の間に、
400名以上の方が来院され、
現在も多くの方が通院されています。
約400名の方の、来院される前に行われていた治療を調べたところ
200名以上が前立腺全摘出手術を受けられていました。
特に近年では、慈恵医大柏病院にも導入された、
最新機器のロボットを用いた手術を受けた患者さんが増えています。
(手術支援ロボット「ダヴィンチ」)
また、放射線治療を受けた方が約100名、
ホルモン治療を受けた方も約100名、
これらの治療を併用されている方も多くいらっしゃいます。
当院では大学病院と同様に、
注射や内服による前立腺がんのホルモン療法を継続して行うことで、
地域に根差し利便性に優れたクリニックの利点を生かしつつ
診療の質も落とさない、がん治療を行っています。
残念ながら一定の割合で、がんは再発や転移を起こします。
万が一、再発や転移が疑われた場合は、
ご本人やご家族と相談しながら、よりベストな方法を考えていきます。
大学病院での治療が必要と判断された場合は、
スムーズな医療連携により、大学病院へ紹介いたします。
医師たちは毎週必ずミーティングを行い、
心配な患者さんや治療に迷った症例などを共有し、相談しています。
看護師達も大半が
がんの治療に5年から20年近くかかわっているベテランです。
医師、看護師だけではありません。
事務のスタッフも含め、ミーティングで情報を共有しています。
がんの治療で不安なのは、あなただけではありません。
スタッフ全員が、皆様の不安を少しでも減らしたいと願っています。
困ったことがあれば、いつでも。どのスタッフにでも。
是非、声をかけてみてください。