こんにちは。看護師チームです。
秋の気配を感じられる日も増えてきましたがいかがお過ごしですか。
以前、当院で行っている『前立腺生検が決定するまで、生検までの流れについて』をお話しました。今回は生検直後の状態と注意点についてお話します。
腰椎麻酔をしても普通に歩いて帰れるの?と心配される声が患者様からよく聞かれます。
麻酔の影響により、普段とは違う足の違和感が残る方が多いですが、動作等には問題なく直後も自身で歩行できる方がほとんどです。
ご高齢の方等、麻酔の影響にも多少個人差がある為、稀に足元がふらつき1~2時間は車椅子を使用する方もいらっしゃいますが時間の経過と共に徐々に感覚は戻りますのでご安心下さい。
腰椎麻酔の影響でもう一つ心配なことは、尿意や便意が直ぐに戻らないことです。
尿意については生検後2時間経過しても自身での排尿がない方が多く、一時的に管で尿を出し帰宅される方がほとんどです。
便意についてもやはり直後は感覚がなく、無意識のうちに便が出てしまうケースも稀にあります。
特に普段から便秘傾向の方、下剤の影響を受けやすい方に多いので患者様の事前情報から感覚が戻るまでオムツを使用することもあります。
便意や尿意の間隔がないのは麻酔の影響の為、徐々に戻るのでご安心下さい。
また生検当日は感染や出血のリスクから入浴は出来ませんがシャワー浴は可能です。
当日は麻酔の副作用による吐き気や頭痛を誘発させないために、外出を控えなるべく安静にしていただきます。
その他、出血の原因になる為飲酒は2週間禁止等日常生活の注意点があります。
お仕事の都合や飲酒歴など、日々の生活習慣により生検への心配な点は患者様によって様々だと思います。
生検前のオリエンテーションでは患者様の情報を得て、不安なく生検が迎えられるようお話出来ればと思いますので遠慮なく心配事はおっしゃって下さい。
BY TA