こんにちは。
かしわ腎泌尿器クリニック看護師チームです。
猛暑の毎日でございますが、いかがお過ごしでしょうか。
今回は、「尿閉」についてお話します。
まず、尿閉とはなにかというと、膀胱内に溜まっている尿を自力で出すことができない状態のことです。
尿閉についてお話しようと思った理由は、
最近尿閉で来院する患者さんが増えたなと感じたことがきっかけです。
新型コロナウイルス感染症が5類に引き下げられ、外出を自粛していた方たちも外へ出かけられる機会が多くなってきたと思います。
そのため、飲み会等でお酒を飲みすぎて尿閉になってしまう方がいます。
なぜお酒の飲みすぎで尿閉になってしまうのかというと
お酒を大量に飲むことで血管が充血し、前立腺がむくみ尿道を圧迫してしまうからです!!!
そうなると、尿が膀胱内に溜まり続けお腹がパンパンになりとても苦しい状態になってしまいます。
当院に尿閉で来る患者さんもとても辛そうです。
尿を早急に排出するために、尿道から膀胱内へ管を入れます。
その際、超音波検査をおこない腎臓が腫れていないか(水腎症などになっていないか)確認します。
個人差はありますが、1000ml以上も尿が溜まっていた患者さんもいました。
尿がどんどん出てくると、見てわかるくらいパンパンだったお腹もへこみ、苦しさ・辛さがなくなったとほっとした表情で患者さんが話してくれました。
本当に尿閉は辛い状態です。
お酒を全く飲んではいけません!とはいいませんが、特に前立腺肥大症の方たちは飲酒量はほどほどにしていただき、飲み会中も帰ってからも幸せな気持ちでいられるようにしてほしいなと思います。
BY NO