前回、過活動膀胱のコラムで
過活動膀胱とは急にトイレに行きたくなる切迫症状や
1日に8回以上トイレに行く頻尿がある状態のことを指します
と書かせていただきました。
もう少し詳しく説明しますと、
実は過活動膀胱かどうか決めるのは尿の検査結果でもなく、採血の検査結果でもありません。
4つの質問に答えることで過活動膀胱かどうかわかるんです。
過活動膀胱症状質問票というものがあります。
ぜひ、みなさんも1度やってみてください。
4つの質問に答えてそれぞれ点数をつけます。
質問3が2点以上で、なおかつ合計3点になる方は過活動膀胱です。
簡単ですよね!
合計点数が5点以下であれば軽症、6~11点であれば中等症、
12点以上であれば重症と診断されます。
注意点としては急にトイレに行きたくなる切迫症状や頻尿は
過活動膀胱に限ったものではありません。
膀胱に腫瘍があったり、子宮の病気が影響していたり、
前立腺肥大症が原因だったりすることもあります。
そのため、先ほどの質問票だけで決めるのではなく、
検尿、採血、超音波、CTを患者さんの症状に応じて組み合わせることで
隠れた病気がないか検査していきます。
過活動膀胱は遺伝とは関わりがないと言われています。
生活環境が影響していることが判明して、
年齢、うつ病、ケーキ・和菓子摂取が関係しているとされています。
甘いもの好きにはつらいですね。
次回は過活動膀胱の治療、甘いもの好きな方への過活動膀胱の対策についてお話していきます。