トイレが近い、
急にトイレに行きたくなる、
尿が我慢できない、
尿が漏れてしまう、
夜中トイレで起きる。
このような症状がある場合は過活動膀胱かもしれません。
過活動膀胱は急にトイレに行きたくなる切迫性や
1日に8回以上トイレに行く頻尿がある状態のことを指します。
40歳以上の男女の7人に1人が過活動膀胱といわれ、数にして1000万人以上です。
そのうち537万人、50%以上の方が尿漏れを経験しています。
これだけ多ければ自分も過活動膀胱かもしれないと心配になりますよね。
外出する時はいつもトイレがどこにあるか確認したり、
長時間の車や電車に乗る時はトイレのことが頭から離れなかったり、
パッドが手放せなかったりすると思います。
中にはトイレのことが心配で旅行をあきらめる方もいらっしゃいます。
しかし過活動膀胱はしっかり治療すれば症状を改善することができます。
トイレのことを気にしなくなると、集中力が向上し、仕事の効率があがり、
また睡眠、生活の質が改善するといわれています。
過活動膀胱を改善することで得られるメリットはたくさんありますが、
いざ尿のこととなると恥ずかしさから病院へ行くことをみなさんためらってしまいます。
女性の頻尿に対する受診率は7.7%であり、10人に1人も受診していないのが現状です。
暖かい季節は頻尿がおさまるので様子をみてしまう方が多いですが、
寒い時期が到来すると尿の回数が増え、トイレで困る生活が始まります。
過活動膀胱か心配な方はトイレで困る前に1度泌尿器科で相談してみてください。
次回は過活動膀胱の検査について解説します。