院長の岸本です。
2021年度における性病のデータがようやくまとまりましたので、
ご報告させていただきます。
第1弾として、一番受診の多い淋菌とクラミジアを取り上げていきたいと思います。
〇2021年度 淋菌・クラミジア受診者数
2021年度 クラミジア 淋菌の統計
当院では2021年、男性401名、女性61名の方が淋菌・クラミジア感染のため
受診・治療を行いました。
年齢別では、男女ともに10~20代が最も多いですが、
男性では30代40代の方も比較的多かったです。
〇男性の疾患別受診者数
男性はクラミジア222名と多く、淋菌は118名、両方が70名、咽頭も15名いました。
特に咽頭15名においては、クラミジアが4名、淋菌が8名、両疾患が3名いました。
感染経路としては、風俗、パートナー、不明がそれぞれ100名以上と多かったです。
〇女性の疾患別受診者数
女性もクラミジアが47名と多く、淋菌19名、両疾患2名、咽頭13名という結果でした。
女性は61名のうち13名(21.3%)に咽頭クラミジア・淋菌を認めました。
また、男性401名のうち、他の疾患を合併している方が19名いたことも
特記しておきたいと思います。
疾患別としては、コンジローマ8名、梅毒5名、精巣上体炎6名、ヘルペス1名でした。
今回は、淋菌・クラミジアについて報告いたしました。
今後は第2弾、第3弾として性器ヘルペス、尖圭コンジローマの
2021年度受診者数も報告してゆく予定です。
〇おわりに
いずれも治療をすれば治ります。
病気の種類や重症度、感染部位に応じて、適切な治療がございます。
何か違和感があるようでしたら、悪化する前に一度受診をおすすめします。
院長 岸本幸一